赤毛のレドメイン家 イーデン・フィルポッツ

赤毛のレドメイン家 乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10(1) (乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10) (集英社文庫)赤毛のレドメイン家 乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10(1) (乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10) (集英社文庫)
(1999/03/19)
E・フィルボッツ

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<あらすじ>
ダートムアに休暇に来ていたロンドン警視庁の刑事ブレンドン。彼はそこで出会った赤髪の女性ジェニーに恋をする。そして、ブレンドンは彼女の一族、レドメイン家をめぐる連続殺人事件に巻き込まれいく…。


江戸川乱歩が海外黄金時代のミステリーベスト1に選んだ事で有名な作品『赤毛のレドメイン家』。それ以外のベスト9は『黄色い部屋の謎』『僧正殺人事件』『Yの悲劇』『トレント最後の事件』『アクロイド殺し』『帽子収集狂事件』『赤い館の秘密』『樽』『ナイン・テイラーズ』というこれまた錚々たるラインナップです。(一部怪しいのもあるけど)
それらの名作を抑えて、1位なんだから、さぞかしい素晴らしい作品なんでしょうと期待して読むわけですが、はたして…。


作者がダートムア地方を舞台にした田園小説を手掛けていた事もあって、自然や風景の描写が非常に美しいです。イギリス、イタリアへと舞台を変えながら、話が進展していきますが、舞台となる自然の描写が毎回力が入っていて、読んでるだけで綺麗なとこなんだろうなぁと、うっとりしてしまうほど。これらの情景描写がいかにも名作であるかのような雰囲気を作っています。

さて、それならミステリーとしてはどうなのか。
事件は、ジェニーの叔父ロバート・レドメインが、ジェニーの夫マイクルを殺害した事により、始まります。しかし、事件現場には明らかに殺人があったと思わしき証拠があるのに、死体が見つからない。しかも、犯人とされる男は逃亡、厳重な捜査網でも男を見つける事はできない。いったいロバートはどこに消えたのか?
謎を解き明かされないまま、舞台はジェニーのもう一人の叔父ベンディゴー・レドメインの屋敷へと移動する。夫を亡くしたジェニーは、叔父の元で生活をおくり、事件の傷も和らぎつつあったという時に、再び消えた男ロバートの姿が。
ベンディゴーは弟のロバートを説得しようと試みるが、再び悲劇が起こる。しかも、前の事件と同じように、死体は消え、犯人も消えてしまった。
…といった具合で次々と不可解な事件が起きる状況は非常にわくわくします。
しかも、そっからさらに驚くべき展開があるのですが…。

ぶっちゃけ、面白いのはそれまでの状況がひっくり返る中盤までです。
そっから、事件の解決へと物語は進むんですが、あまり話運びが上手くないというか、真相に驚きが少ないというか…なんというか序盤から中盤にかけての面白さに比べてうーん…って感じがしてしまうんですよねー個人的に。

まあ、それなりに楽しめたけど、これをアクロイド、Y、僧正、黄色い部屋、トレントといった名作を抑えて、1位にするかっつうとやっぱ疑問が出てくるわけで…。
カーのベスト1に「帽子収集狂」を選んでたりと乱歩先生の好みはよくわからん時があるなあ…。


※ここから続きはネタバレがあります

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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