悪魔のリドル 第12問「故に、世界は□□に満ちている」(終)


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(2014/06/18)
諏訪彩花、金元寿子 他

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悪魔のリドルの最終回です。最初は中二病系百合アニメかと思ったら実はポンコツアニメだった!で、色んな意味で話題になった悪魔のリドル。ポンコツ、ポンコツ、ネタアニメ、ギャグアニメ、面白い糞アニメとか誉めてるんだか、貶してるんだかわからない感想で評判でした。まあ、実際そういうアニメではあったけど、それだけのアニメじゃなかったと自分は思うんですよね。

4話なんか、香子ちゃんのドジっ子ぶりでギャグになってるとこはあるけど、暗殺者に向かなくても暗殺者をし続けなくてはいけない人間の悲哀みたいなもんを書けてたと思うし、5話は普通に良くできてた+兎角さんが珍しく有能っぷりを見せる話だし(今思うとこの回を担当した春紀といい、まともすぎて浮いてるw)、6話もまあかなり雑だけどロミジュリに合わせたストーリーと演出が良くてED「Poison Me」のおかげで泣けるし、水着回でみんなのわきあいぶりが楽しくて涼おばあちゃんのただものじゃないっぷりが良い7話とか、前後編の8・9話も伊介様・番場二人によるダブル襲撃で予想外の話で驚かせてそれでいて兎角さんの呪いが解消されてからの兎角さん復活→逆転の流れも面白かったり(番場ちゃんの扱いが割とぞんざいだったり伊介様なめpしすぎなのは気になるが)とちゃんと普通の意味で面白いところもたくさんあったと自分は思ってます。(それでも、突っ込みどころがチラホラあるところがこのアニメらしいとも思うがw)

まあ、問題は3話・10話。
3話のせいで、このアニメの方向性というか、このアニメの見方が変わってしまったよなあ。
兎角さんのポンコツっぷりと晴ちゃんの有能っぷりに笑う3話、今まで空気だったのに突然サイボーグであった事が発覚してとんでもない個性と強さを発揮した純恋子お嬢さま、そしてそんなバランスブレイカーを知恵と勇気で殺っちゃいました♪晴ちゃんというインパクト絶大な10話。どれも強烈で、やっぱこのアニメってギャグアニメだよね?って思われても仕方がない話でしたなあ…。まあ、この2話とも普通の意味でも面白いんだけどね(特に10話)でも、ネタ成分が強すぎてまあ…。
この2話を脚本した人、7話も担当してるんだよなあ。7話はネタ回というか普通にギャグ回っぽいから、他の2話とはちょっと違うんだけど、3回とも兎角さんがポンコツ成分多めで晴ちゃんの有能ぶりに磨きがかけれているというのがねぇ…。(10話は相手が強すぎるから仕方ないんだけど、前回で覚醒したのに次の回であっけなく負けるというのが間抜けで)
3、10話は単独で見ると面白いんだけど、シリーズ全体におかしな影響をおよぼしてるんだよなあ。3話のせいで兎角さんが他の回で強さを発揮しても若干?説得力が薄まってしまったし、10話は晴ちゃんを強くし過ぎて兎角さん必要無かったんじゃない?って疑惑が出ちゃうしね。

まあ、そういう色んな事があった暗殺者との戦いも終わり、最終章の11話・12話の前後編がやってきたわけです。
今明かされる衝撃の真実ゥ!(ベクター風)
理事長が百合だった!うん、兎角さんと晴ちゃんのイチャイチャぶりをのぞき見しながらニヤついてた時点で知ってた…。
…じゃなくて、黒組の本当の目的は晴ちゃんを殺す事ではなく、晴ちゃんが一族の長として成長させるための試練だったのだ!なっ、なんだってー!!…うん、なんとなくそうなんだろうと思ってました。
そして、今までちょくちょく言及されてた晴ちゃんの女王蜂能力(プライマー)の説明。
その能力により、みんな晴ちゃんに惹かれてしまい、誰も彼もが晴ちゃんを命がけで守りたくなってしまうのだ。
兎角さんが晴ちゃんに惹かれる描写があまり描かれず、一目惚れみたいな形で守護者になってたのは伏線だったんだなあ、今思えば。
そして、この能力のせいで他の暗殺者も手加減してたのではないかって疑惑が出てしまう。乙哉が自分の性癖を優先するあまりなかなか晴ちゃんを殺そうとしなかったのも、涼おばあちゃんが本来なら簡単に殺せるのにゲームを始めちゃったのも、伊介様がなめプしたのも、一応これで説明つくんだよなあ。雑に見えて、こういうとこキッチリしてるなと思う反面、ちょっと乱暴すぎる気がしなくもないです。

兎角さんは自分の意思ではなく、能力のせいで晴ちゃんを守る事になったのではないかと疑心暗鬼になり、レズレズカップルの仲もギスギスしてしまう事に。
晴ちゃんも今日まで兎角さんを含むみんなが自分を守ってくれたのは、能力のためなのではないかと悲嘆に暮れてしまう。
そんな晴ちゃんの目の前に、なんと兎角さんが予告状を突き付ける!
という衝撃のクライマックスで終わった11話。
説明回だったけど、引きが良くて面白かった11話です。


※12話の感想まで一気に書くと長いしネタバレになるので、分けます。

そして、ついに来た最終回12話。
本気で晴ちゃんを殺す気の兎角さんの前にはなんと兎角さんが登場!
その兎角さんが言うには鳰は暗殺の名門・西の葛葉出身の暗殺者であり、呪術のような能力を使い兎角さんに化けて晴ちゃんを殺しに来たというのだ。
やっぱり、晴ちゃんを殺しに来た兎角さんは鳰ちゃんだったッスかーって思ってたら、アレ!?これもしかして守ってる方が鳰じゃね!?どっちが本物の兎角さんかわからない展開はスリリングで面白いです。
ナイフをすり抜ける兎角さんにうん?って思ったけど、アレって兎角さんと鳰ちゃんの身長差だったのね。やっぱ、拘ってるとこは凄く拘ってる。
本当の兎角さんは守っている方ではなく、自分を殺しに来た事である事に気づく晴ちゃん。
その理由は、自分が晴の能力によって操られたのではなく、自分の意思で晴を守っていたのだという事を証明するため。
愛する人への愛を証明するために、愛する人を殺す。鳰ちゃんの言うとおり、イカレてる…けど、兎角さんの壊れて歪んだ愛とその行動に感謝し、受けとめる晴ちゃんに心が打たれます。
やっぱ兎角さんはポンコツといえど、暗殺者として育てられた人間であり、こういう事でした自分を証明できない、常識的な倫理の外にいる人なんだよなあ。
鳰は敗れ、最後に残ったのは二人。兎角さんの行動を決して晴ちゃんは否定する事はない、だけど自分は生きたい。必死に反撃しようとするが、刃が胸に突き刺さり倒れたのは晴ちゃんだった。

倒れた晴ちゃんに向かって、「お前の家族も私と同じだったと思う」と言う兎角さん。
その言葉に微笑んで息を引き取る晴ちゃん。
その場に残ったのは兎さんただ一人…。冷たくなった愛する人の身体を抱きしめ、愛する人の名前を呼び続ける…。

はい、ここまでは普通の意味で面白かったです。なかなか先が読めない展開に兎角さんのイカれた愛の証明、兎角さんと晴ちゃんの悲しい結末…。
かなり濃い前半でした。
問題はこの後…。

「卒業証書授与 10年黒組出席番号13番 一ノ瀬晴」

「はい!」


へっ!?
普通に生きてました晴ちゃんwwwww
まあ、思わず笑ってしまったけど、すんなりとこの展開に納得できる自分がいます。
百合理事長が

「あの子がずっと受けてきた傷が最後にあの子を守ったのね…」

ってそれっぽい事を言ってますし。晴ちゃんの傷は、これまで晴ちゃんを命がけで守ってきた人達の勲章みたいなものだから、その勲章が晴ちゃんを守ったってのは良い展開だと普通に思います。
まあ、それでも肋骨にチタンが埋め込まれていたってのは、伏線も糞もなく強引すると思うけどww

つうか、何で鳰ちゃんまで生きてるんッスかーwww
純恋子お嬢様まで生きてる!!
千足さんと柩ちゃんまで生きてんのかよwwwこの二人は死んどくべきだったでしょ!(まあ、なんとなくこのアニメの事だから生きてそうって思ってたけど)

まあ、リドルだから良いよね!これで!って思えるから凄く不思議だ。今まで積み上げてきたこのアニメ特有の空気が、リドルだから超ご都合でもハッピーエンドで良いよね!って思える事は凄いと思う。
普通の意味でもこのアニメのテーマとして、「生きていることは赦されているということ」って何回か言ってきたわけだしね。
だからこそ、春紀も5話で死ななかったわけだし。
みんな生きている事はテーマ的には「生きていることは赦されているということ」で納得できるし、理屈として生きているのはまあ、リドルだしね、で納得できるよね!

晴ちゃんが歌う「仰げば尊し」をバックに、それぞれ暗殺者達の幸せな後日談が語られていくってのは良い演出だと思いますし、全部見てきた視聴者にとっては凄く感慨深い気持ちにさせられます。
料理始めようかしらとか言う綺麗な純恋子お嬢さまビューティホー!
昔の事をふっ切って「わしの青春はこれからだ!」な涼おばあちゃん素敵!
暗殺者を止める事ができた春紀にグッとくる!
なんか香子ちゃんだけハードモードすぎね?早く涼おばあちゃんのとこに行って下さい!多分、撃たれたシスターも生きてるな。
かなり最悪な殺人鬼なのに憎めなくてポジティブな乙哉に笑うw
家族に囲まれて幸せな伊介様にほっこり。
千足さんと柩ちゃんは生きてたけど、ある意味死ぬより辛いかもしれないなあ。でも、二人に幸せになってほしい。
千足さんの「こんな事を言う資格は私には無い事がわかっている…」に続く言葉を「結婚しよ」と想像した人は自分以外にもいそうだなw
まさかのしえなちゃん登場に変な笑いが。ああ、この人やっぱいじめられっ子気質だよねとか、この人だけ全然暗殺者っぽくない普通の一般人だろ!とか思ってしまったw
そして、最後は番場ちゃん。何か勝手にトラウマ解決してる!?尺が無いんです!尺が!もしかしてなくても、一番不遇だったのは番場ちゃんだったように思う。最終回は満足したけど、番場ちゃんの扱いと鳰ちゃんの過去が語られなかった点は不満です。兎角さん晴ちゃん中心の話になると尺的な問題で他のキャラがおざなりになる事多いなあと思う。
でも、リドルなら赦すよ!

場面は変わり、再び晴ちゃんパートに。晴ちゃんを待っていたのは兎角さんだった。兎角さん私服ダサっ!!女の子が着るような服じゃねぇよ…。
桜の花びらが舞い散る中、仲良く歩く兎角さんと晴ちゃん二人。何のわだかまりもなく幸せそうだ…。
ご都合主義と言われようと、完全なハッピーエンド!!
故に、世界は「赦し」に満ちている!みんな幸せで、みんな生きているのだから…。
決して、故に、世界は「チタン」に満ちている…とか、故に、世界は「茶番」に満ちている…とか思っちゃいけない!

そして、最後を飾るのは12話特別ED 「QUEEN」。かっけええ!最後の最後に来て一番のEDが来たな!
EDの後はカイバ先生の答え合わせ。にやっと笑うカイバ先生で終劇。(今、思うとこの人、怪しいけど普通に良い先生だったよね)
答えは「赦し」だと思うけど、見た人それぞれの中にあるって事なんだろうなあ。だから、「チタン」でも「茶番」でも良いんだ!
最後まで見て、満たされた感がヤバい最終回でした。普通の意味でもネタ的な意味でもキャラものとしても、「悪魔のリドル」というアニメの集大成のような最終回だったように思います。


このアニメの総括としては兎に角(とにかく)、キャラデザも良いし、みんなキャラ立ってて可愛いしと、キャラアニメとしてはかなり優れたアニメだったように思います。1クールで13人もいるのに、絶対空気になる奴とかいるぞ…って思ってたらみんな個性発揮しまくりなアニメになるとは…。まあ、その個性をフルに活かせてたかっつうと文句言いたくなるとことかあるけど。番場ちゃんとかね…キャラ立ってるけど、その設定を全て消化する事はできずに伊介様のかませに終わったのは残念。彼女は尺の都合で扱いが悪かったですね。もっと尺があったら、ちゃんとトラウマを解消するための話とかもあったんだろうなあ。逆に扱いが悪い事でキャラが立ったのがしえなちゃん。あの扱いの悪さと不遇っぷりはもはや個性の一つだよ。
登場人物本人のキャラだけでなく、負けたらCDデビューとか言われちゃってる(負けずにデビューした人やデビューできなかった人もいるけど)個別EDや、アイキャッチ、予告票、退場後に机に置かれる花などの小物でキャラを補強してたりと、凄くキャラに関しては拘りが見られたアニメだったと思います。まあ、拘ってるとこは凄く拘ってるけど、滅茶苦茶大雑把だったり雑だったりする事もありましたなあ、まあそれもこのアニメの個性であったように思います。

最終回の感想で語ったように、普通の意味でもネタ的な意味でも面白いアニメでした。そのネタ的な意味ってのはシリアスな笑いというより、半分糞アニメに足突っ込んでるような突っ込みどころもあった点がこのアニメの特徴だったとも思います。それでいて、細かい伏線を張って、ちゃんと回収したり(雑で乱暴な回収の仕方も多かった点がこのアニメらしい)このアニメの「生きていることは赦されているということ」や「リドル(謎)」などのテーマをちゃんとこのアニメの中で表現して語り切る事ができていた点が凄い。
普通、糞アニメ的な要素と真面目なテーマを両立できるアニメってそうないぞ。
割と狙ってできることじゃないと思うし、そういう意味だと奇跡的なバランスでできてた作品だったようにも思えてきます。
色々突っ込みどころや欠点はアレど今期では一番面白くて一番好きになったアニメでした。


・個人的に好きな回ベスト3
1、第7問「永遠に追いこせないものは?」
2、第12問「故に、世界は□□に満ちている」
3、第6問「綺麗な花には□□がある」

・個人的に好きなキャラベスト3
1、涼おばあちゃん
2、柩ちゃん
3、兎角さんor晴ちゃんor純恋子お嬢さま
なんだかんだ言いつつも黒組のみんな好きで、キャラみんな好きって思えるって事はそれだけで作品が好きって言える事だと思う。
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