2016年冬期アニメ感想(総括)

僕だけがいない街

今期で一番のアニメといえば、やっぱこれです。
タイムリープものはアニメや漫画ではたくさんの作品が作られメジャーなジャンルとなり、どうやって味付けするかで作品の個性を出そうとしているジャンルであると思う。タイムリープものというジャンルに殺人事件をくい止めるというサスペンス要素と、成人であった主人公悟が小学生に戻ってもう一度子供時代をやり直すというノスタルジックな要素があるのが『僕だけがいない街』という作品の個性になっている。
組み合わせは新鮮でも、それぞれのパートは割とベタだし、サスペンスとしてもタイムリープものとしても結構ご都合主義が目立つ。だけど、丁寧にキャラクターの感情を描き、堅実な演出で魅せてくれるおかげで凄く面白いものとなってます。
先の話が予想つく事があってもドキドキできるし、雛月を守ろうとする悟に感情移入しまくりです。

ラスト、犯人との対決は正直あっさり終わりすぎじゃね?って思ったりもするが、犯人である八代まで救おうとする悟に心を打たれるし、『僕だけがいない街』というタイトルの意味もこう持ってきたかと感心して、最後もベタながら良い幕引きで良い最終回でしたわ。
憧れていたヒーローになった悟の姿を見て、自分もヒーローになりてぇな…って年甲斐もなく思っちゃったよ。


ルパン三世

最近のテレビスペシャルより面白ければそれで良いやぐらいに思ってたら、思わぬ面白さでルパンが1週間の楽しみの一つになるほどでした。最初は新レギュラーのレベッカやニクスが作品に馴染むのか心配だったけど、終わってみればみな良いキャラで別れるのが寂しかったなぁ。特にレベッカは何話もかけてルパンに惹かれていく描写を丁寧に描いていたおかげで、魅力的なヒロインになったし歴代のゲストヒロインの中でも上位に入るぐらいに好きになりました。

ただ、新キャラの中で今作のラスボスであるダヴィンチだけは持て余してしまったなと思います。高スペックすぎるせいでその能力をフルに発揮する事ができず、そのせいでルパンとの最後の対決が盛り上がりに欠けてしまったのは残念。
その能力をフル稼働して大暴れする事ができたマモーも、その化物を最後にはちゃんとルパンに倒させたルパンVS複製人間って作品もやっぱ凄かったんだなと再確認できました。

ダヴィンチとの最終決戦は盛り上がりに欠けてしまいましたが、ルパンとレベッカの別れとイタリアを去るルパン達の描写がいちいち素敵だったので全部最終回は許せます。
ルパンという作品は話を面白くするだけでなく、ルパンとその仲間たちを魅力的に描く事が大事なんだなと最終回を見て感じました。メインストーリーだけでなく本筋と関係の無いサイドストーリーでもルパン達の魅力は発揮されていて、むしろサイドの話でこそルパン達が魅力的だったように思えるほどです。
見事にルパンに心を盗まれた2クールでした。


この素晴らしい世界に祝福を

このアニメがヒットしたのは冬アニメが不作だったからという意見をたまに見るけど(個人的には不作だとは思わない)流行りのRPG系アニメでギャグアニメをやったのもヒットの原因の一つだったんじゃないかなって思う。 RPG系のギャグアニメ自体は昔っからあるけど、システムがモンハン風だったりネトゲ風だったりともろに今流行りのRPG系な世界観でギャグアニメをやったのが上手い具合に客の心をつかんだのではないのか。もしかしたらRPG系というより、なろう系でっていう可能性の方が高いかもしんないけど。

もちろんそういう外的な要因だけでなく、単純にギャグアニメとして面白いからってのが一番のヒットの原因である事は間違いないです。単純な楽しさだけでいったら冬一番のアニメでした。
おそ松さんでも思ったけど、ギャグアニメって声優の演技の上手さも大事な要素だよねってあらためて思わされた。カズマやアクア達の掛け合いが本当に面白くて笑えて。声優さん達の評価みな上がったけど、個人的に一番上がったのは雨宮天さん。こんな笑える演技のできる人とは思わなかったよ…。
いつになるか知らないけど二期も楽しみです。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

見る前と序盤の印象と見終わった後での印象がだいぶ違ったアニメでした。マリーが脚本やってるから人間関係がドロドロしてるんだろうなとか、人間関係のドラマが見所で戦闘はオマケという可能性もありそうと思っていたら、意外と普通にエンターテイメントやってて普通に少年漫画的な展開でのバトルもあり良い意味で最初は裏切られました。ハードな設定だし人が死にまくるのかなと思っていたら、たいして名前ありキャラは味方で死ななくて、こっちの方はちょっと拍子抜けしたかな。ただ、鉄華団のメンバー達に愛着を持つようになっていたので、生きていて良かったと思うのも確かだけど。しかし、最終回前の話で死人が大量に出たー!って思わせて蓋を開けたら味方キャラで死んだのはモブだけってのはいただけない。人が死にそうになっても緊張感持てなくなるぞ、こら。ここらへんは二期で上手い事改善して欲しいなと思っております。
人間関係もそこまでこじれないし、鉄華団は仲良し集団だし、良い意味でも悪い意味でもぬるいガンダムだったなと思います。

その分、敵側であるギャラルホルンはマリー節全開って感じでドロドロしてたし、ハードでしたね。鉄華団側が抑えてる分、こっちで本領発揮してます。ガエリオの悲惨っぷりがもう凄まじくて…虚淵的な意味で愛されて書かれたんだろうなあ。
ガエリオは本当に死んだのかマッキーの目的とは…今のところは二期ではギャラルホルン側の方が続き気になります。


デュラララ!!×2 結


第二期シリーズが全部で1年以上、最初のアニメから6年も経って完結したので感慨深い気持ちがわきます。(原作は2部としてまだ続いているが)
正直、1期の序盤と2期『承』がたるくて何回か切ろうかと思った事があったけど切らずに最後まで見る事ができて本当に良かった。

『結』で物語の発端のような存在デュラハンの首がついにセルティの元に帰り、それに合わせるかのように、帝人と正臣、臨也と静雄の最後の戦い?が始まり、ダラーズも終焉を迎えていく。それぞれの物語が終息していく終盤の展開はラストにふさわしく盛り上がりを見せ、非常に面白かったです。
まあ、決着の仕方がセルティが無理やり終わらせるというのはちょっと強引ではあるし、原作が二部に続いているとはいえ伏線が未回収だったりと不満がないわけではないです。が、セルティと新羅のラブストーリーの帰着と、帝人・正臣・杏里の友情が綺麗に収束したので、良い印象を持ってこのアニメの視聴を終える事ができました。
アニメで続きを見る事は難しそうでありますが、折原姉妹が言うとおり「また」会えたら嬉しいと思って待つ事にします。


おそ松さん

秋から冬にかけて最も話題を呼んだアニメ。主に女性に人気のアニメだけど、男でも楽しめるギャグアニメになっている。っていうか、扱うネタが下ネタとか汚いネタが多くて、女性ファンは着いていけるのかと心配になってしまうほどでした。
1クール目は人気になるのも頷ける面白さであったと思っていたが、正直2クールの途中からネタ切れ感と無理やり笑わせようという強引さが目について失速してしまったように見えた。やっぱギャグアニメで2クールやるのは難しいんだよなぁ、勢いが無くなる前に1クールで終わらせた方が良かったとも思っていました。
が、前回のシリアスな引きで続きを気にさせといてあんな酷いギャグ回(もちろん良い意味で)で終わらせるというアニメスタッフの度胸とぶれなさに感心し、勢いを失いかけていたのに勢いを取り戻すどころか勢い着きすぎて暴走したまま終わった最終回は途中の失速を取り戻すに足る面白さを持っていました。
あんな投げ槍な最終回なのに、EDで全員バージョンみたいな事やって、終わるの寂しいな感動した!って思える空気を作れるんだから、たいしたもんだわ。


だがしかし

アニメオリジナルらしい10話以外は面白かった。つうか、10話だけ異常につまらなくて、何故ああなったのか知りたいぐらいだ。
原作ファンの間ではアニメはテンポが遅くあまり評価がよろしくないという話を聞く。実際、原作を何回か読んだ事あるが、確かに原作の方がテンポが良くアニメは間延びしているという意見も頷ける。
ただ、自分はあえて30分まるまるやってスローテンポな進行で日常アニメよりの空気でやってるアニメ『だがしかし』はそれはそれで良い物だったんじゃないかなって思ってます。まあ、そこまで原作を読んでなくて熱心なファンでもない自分のような人間だから言える勝手な意見かもしれないですけど。
後、キャラが男女ともに可愛いとこも好きなアニメでした。ほたるさん・サヤ師ら女の子たちはもちろんの事、ココノツ・豆ら男子までかわいかった。男子二人がアホやってるところがほほえましくかわいかったなぁ。


ハルチカ

青春ミステリーアニメ。今期ではお気に入りのアニメのうちの一つだけど、不満点が目立つアニメでもありました。
ミステリーで1話完結という形式はとても見やすく、短い尺でさらりと事件を解いて行くのは軽快で小気味良いと思えました。しかし、短い尺であるため説明不足な点が多々あり、探偵役であるハルタが推理する過程をハイスピードで流してしまうので、視聴者が推理する楽しみがあまり無いなどミステリーとして見ると物足りないところがありました。
もう一つ、大事な要素である吹奏楽も、練習パートや演奏パートはほとんど無くてこちらも物足りなかった。まあ、そっちは全然重視してなくて、青春を感じさせるものなら何でも良かった可能性もありそうだけど。

不満点があれど、このアニメが自分のお気に入りになったのは、キャラものとして非常に楽しめたからに他ならないです。
何をもってもチカちゃんの可愛さ!彼女のキュートさは冬で一番でした。探偵であるハルタもホモである事にドン引きしつつも、チカちゃんとの漫才が楽しくて好きでした。他、話が進むにつれて部員が増えていく吹奏楽部の面々も魅力的で、吹奏楽部の空気も好ましく、やっぱ青春ものとしてもこのアニメが好きだったんだろうなぁ。


ヘヴィーオブジェクト

アルドノアの時も敵ロボ、弱点多すぎじゃね?って思ってたけど、このアニメはそんな比じゃない!欠陥だらけで、オブジェクトが戦争を変えたって言われても納得できないよ!主人公クウェンサーの頭の良さよりも、敵のポンコツさの方が印象に残ってしまうのはこの作品のコンセプト的に大きなミスだと思う。
まあ、最初は文句たらたらだったんだけどニコニコ動画で見るとあら不思議!ツッコミ(視聴者の)が楽しいアニメになっちゃう!実況でも可。こういうアニメの楽しみ方はどうかと思ったりもする時もあるが、そういう楽しみ方に適したアニメってのはやっぱ必要だとも思う。

毎回、ツッコミコメントを入力しながら視聴を続けていると、慣れてしまうのか麻痺してしまうのか、このアニメはこういうノリなのだと脳が適応してしまったのか、1クール終わりかけになると普通に楽しくなってしまうのが不思議だわ。そういう意味では2クール合って良かったアニメだと思う。
最終的には綺麗に終わって、良い最終回だったな、終わると寂しいなっとまでなってしまうのだから、ほんと自分は得な脳の構造をしているのかもしれない。
とにかくクウェンサーと相棒 ヘイヴィア、ヒロインである姫様ことミリンダ、ドS上司フローレイティアさんら、愉快な仲間たちが戦場で大活躍!っていう軽いノリが楽しくて好きなアニメでした。


Dimension W

ロボ娘萌アニメ。とにかくミラちゃんがポンコツ可愛い。ぶっきらぼうな主人公キョーマとのコンビも魅力的で、この二人がコイルを回収していくという筋立てはベタながらも面白い。
それ故に終盤の長いイースター島編はもう少しコンパクトにして短編で回収屋の話を何回か見たかったです。そういう意味では、1クールで終わらせるのはちょっと勿体ないアニメだったのかもしれない。一番尺が長いイースター島編でさえ、割と巻いて話を作ってるように見えたしね。
もっと他の話は見たかったと思いつつも、イースター島編の次元Wや虚無といった中二心をくすぐらせるワードがからむ設定やキョーマの過去やサイコな敵も絡んできて、それでいて無駄に壮大なスケール感のある話にまで膨らんで奇跡が起きてハッピーエンドって終わり方はこれはこれで自分好みで楽しめました。
ぜひ二期も見たいし、カットされたらしい原作の話も読んでみたいです。


紅殻のパンドラ

演出、作画、BGMのチープさが目につくアニメなんだけど、見続けているとこの作品に実に合ってると思えてくる。多分、この作品の作風を理解してあえてそうしてるんだろうなぁ。事実、一貫して同じノリで進行していくアニメであり、シリアスになってもゆるーくてアホなノリが癖になるアニメでした。
ネネちゃんとクラりんの百合っぷりとブエルのキャラが好きで見てたとこあるアニメでもありました。


アクティヴレイド -機動強襲室第八係-

どこか懐かしく新鮮味は無いけど安心して楽しめるアニメでした。第八のメンバーの和気あいあいとした空気が好きで、キャラが動いてしゃべるだけで面白いと思える安定感のあるアニメだったと思います。
ただ、ロゴスの話やシリアスなパートが増えると敵が割としょぼかったりと盛り上がりに欠けてしまい、少し締まりの無い話になってしまったのはいただけない。
まあ、このアニメはそういうゆるいノリでも良かったかなとも思わなくはないけど。
どういうノリになるにせよ、夏にやる予定の二期に期待しております。


最弱無敗の神装機竜

1クールに1つは見たいテンプレラノベ系アニメ。
ベッタベタの話で特に面白いというわけではないんだけど女の子が可愛いからそれだけで楽しめる。キャラ萌アニメ万歳!
ただ女の子の平均点は高いが、突出したヒロインもいなかった気がする。
そういう意味でこのアニメで他のアニメにはない特別な存在と思えたのが主人公のルクスくんだった。
女装しなくても十分ルクスくんは可愛かったな。
逆に不満点を挙げるなら正ヒロインであるリーシャ様の空気すぎた事。最終回で持ち上げるなら、もっと描写を増やして下さい。
クルルシファーさんの方がルクスくんの相棒度は強かったし、ヒロイン力もフィーちゃんの方が強かったからなぁ。


上に行くほど個人的評価↑です。

評価A:僕だけがいない街、ルパン三世、この素晴らしい世界に祝福を、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
評価B:デュラララ!!×2 結、おそ松さん、だがしかし、ハルチカ、ヘヴィーオブジェクト、Dimension W
評価C:紅殻のパンドラ、アクティヴレイド -機動強襲室第八係-、最弱無敗の神装機竜


世間では2016年の冬は外れという評判だけど、個人的にはかなり当たりだったな。秋からの継続作品も良かった。
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